Instagramアカウント削除と一時停止の違い – それらの手順解説

Instagram(インスタグラム)は世代や性別を問わず広く普及しており、世界中の人がそれぞれ好きな画像や動画を投稿したり、最近ではビジネスの分野でも積極的に使われているアプリです。

自分の好きなものを投稿して「いいね!」をもらうことや、画像をたどって好きなものを見つけるのは楽しいことですが、その一方でプライバシーの問題や人間関係への影響など、諸事情によってInstagramのアカウントを削除したいと考えている方も決して少なくありません。

そこでこの記事では、Instagramの退会を考えている方のためにアカウントの削除や一時停止の方法、さらにInstagramアカウントを削除する際の注意点などについて解説していきます。

アカウントの一時停止
Instagramには、退会と一時停止があることをご存知でしょうか?

このことを知らずにInstagramアカウントを削除してしまうと、後になってもう一度Instagramを続けたいと思っても投稿した画像などは元通りにはなりません。

そうならないためにもアカウントの削除を実行に移す前に、退会と一時停止の違いを知っておきましょう。

アカウントの一時停止

Instagramアカウントの一時停止とは、一時的にアカウントを非表示にして他のユーザーから見つけられない状態にする機能のことです。

アカウントが一時的に見えなくなっているだけで、今まで投稿したデータやアカウントはそのまま残っていることから、アカウントを再開すれば停止する前の状態から引き続き利用できます。そのため、アカウントの一時停止は様々な理由で少しInstagramをお休みしたいと思った時に便利な機能です。

ただし、アカウントを再開して使えるようになるまでに少しブランクがある可能性があることと、アカウントの停止は1週間に1回までとされていることに注意が必要です。

Instagramの退会
Instagramの退会が、「アカウント削除」にあたります。

退会した場合は写真やコメントなど、今まで投稿したものに加えて友達リストや「いいね!」の数なども完全に消えることになります。また、再度アカウントを開設する時には、削除したアカウントと同じアカウント名は利用できないことも覚えておいてください。

アカウント削除後のアカウントの見え方
Instagramアカウントを削除した後は、アカウント名を検索してもヒットしなくなります。また、今までつながっていた相手のフォローリストやフォロワーリスクからも、あなたのアカウントは削除された状態になります。

もし、ダイレクトメッセージ経由で表示されたとしても、あなたが今まで投稿した内容は全て削除されており、「このページはご利用いただけません」というメッセージが表示されるうえ、相手がフィードをリフレッシュすると同時にDMのスレッドも削除されるため、メッセージのやり取りは不可能になります。

つまり、アカウントを削除した時点で、他のユーザーはInstagramを介してあなたに接触することができなくなるということです。

Instagramアカウントの削除手順と一時停止手順
ここからは、Instagramアカウントの削除と、一時停止の手順をそれぞれご紹介します。パソコンからであっても、同じ手順で削除や一時停止が可能です。

Instagramアカウントの削除手順
まず始めに、アカウントの削除手順をご紹介します。アカウントの一時停止を行いたい場合は、この次に説明するアカウントの一時停止手順をご覧ください。

手順①
Instagramにログインします。端末によっては常にログイン状態になっていることもあります。もしも複数のアカウントを持っているなら、削除したいアカウントでログインできているか確認しましょう。

手順②
アカウントの削除を実行する前に、過去の投稿データのバックアップを忘れずに取っておきましょう。設定画面にある「セキュリティ」をタップします。

セキュリティ画面を開いたら、「データをダウンロード」をタップします。

ダウンロード画面が表示されたら「ダウンロードをリクエスト」をタップします。

次の画面でパスワードを入力すると、ダウンロードのリクエストの送信画面が表示されます。

しばらくすると登録しているメールアドレスにダウンロード用のリンクを掲載したメールが送信されるので、そのリンクを選択すれば写真や動画などといったデータのダウンロードが可能になります。

手順③
バックアップがとれたら、アカウント削除ページへ移動します。

・Instagramアカウント削除ページ

iPhoneとAndroidなどスマートフォンのアプリからはアカウントの完全削除は不可能なので、SafariやChromeなどのブラウザから上記のアカウント削除専用ページにアクセスして、アカウント削除の操作を行いましょう。ログインできていない場合はまずログインを求められるので、削除したいアカウントでログインしましょう。

ログイン後すぐに、「アカウントを削除」画面が表示されます。アカウントを削除する理由を選択します。

パスワードを再入力し、「アカウントを完全に削除」をタップすると、アカウント削除の最終確認のメッセージが表示されるので、そこで「OK」を選択します。

以上の手順を踏むことで、アカウントが完全に削除されます。

Instagramアカウントの一時停止手順
ここからは、Instagramアカウントの一時停止の手順をご紹介します。アカウントの削除に迷っている方は、ひとまず一時停止状態にしておくことを推奨します。

手順①
ChromeなどのブラウザからWeb版Instagramにログインします。複数のアカウントを持っている場合は、一時停止したいアカウントでログインするようにしましょう。

手順②
ログインができたら、プロフィールを編集する画面に移動します。その画面の一番下に「アカウントを一時的に停止する」というメニューがあるので、それをタップします。

手順③
アカウントの一時停止画面に移動したら、アカウントを停止する理由とパスワードの再入力を求められるのでそれぞれを入力し、「アカウントの一時的な停止」をタップします。

以上の手順を踏むことで、アカウントを一時的に停止することができます。アカウントを再開したい時は、アプリやWebなどからInstagramにログインすれば利用が可能になります。

Instagramアカウント削除における注意点
Instagramアカウントを削除する際には、いくつか注意しておきたいことがあります。次に挙げる注意点をよく確認したうえで、本当にアカウントを削除して良いのか判断することを推奨します。

使わないアカウントは削除する
使われなくなったInstagramアカウントをそのまま放置している方を見かけることもあるかと思いますが、画像や動画からは撮影場所などをはじめ、想像以上に情報を得ることができます。撮影しているものにもよりますが、Instagramから個人が特定される可能性も否定はできません。しかし、アカウントがInstagram上に存在している限り、誰かに過去の投稿を見られる可能性が高いといえます。

そのため、使用しなくなったアカウントはセキュリティを考慮して削除しておく方が安全だと考えられます。

.アプリをアンインストールしてもアカウントは残る
Instagramをスマートフォンからアンインストールするか、ログアウトを行うことで、アカウントが削除できていると誤解している方がいます。

アンインストールはスマートフォンからアプリを削除しただけで、Instagram上にアカウントは残っているため、他のユーザーからはこれまで通りあなたが投稿した画像や動画などを見ることができる状態になっています。

これは、ログアウトにも同様のことがいえます。

従って、過去の投稿をきれいさっぱり削除してリセットしたいのであれば、Instagramアカウントの削除手順を参考にしてアカウントを削除するようにしましょう。また、当然のことではありますが、アカウントの一時停止も他のユーザーから投稿を見ることはできませんが、アカウントの削除にはなりません。

アカウント削除後の猶予期間がない
TwitterやFacebookはアカウント削除後、30日以内ならアカウントを復旧できる猶予期間が設けられています。しかし、Instagramには猶予期間が設けられていないので、アカウント削除が完了した瞬間にアカウントは完全に消滅することになります。

また、削除が完了したアカウントは基本的に復旧が不可能なので、アカウントの削除は慎重に行うことが必要です。

まとめ
Instagramの更新や情報を追いかけることから少し離れて休みたい方や、アカウントを整理したいと考えている方は少なくありません。そのような時は、この記事を参考にしてアカウントの削除や一時停止の仕組みについて理解を深め、ご自身に合った方法を選ぶことで、Instagramとの距離をうまく保つことに役立ててください。