iPhoneの3つのデータ移行方法と、失敗しないための準備と手順

iPhoneさえあれば電話やメッセージのやりとり、ネットやニュースアプリなどによる情報取集、ゲームや決済といった多くのことができてしまうので非常に便利です。しかし、便利であるだけに持っているデータも多く、機種変更の時にデータの移行に手間取ってしまうことも珍しくありません。

アプリのデータや画像データなど、大事なデータの移行に失敗することや復元できない可能性を心配する人も多くいらっしゃると思います。そこで、iPhoneの最新機種ならではのデータ移行方法や、データ移行前の準備から移行手順まで、順を追って解説していきます。
新しいiPhoneのデータ移行方法
新しいiPhoneのデータ移行方法には、iOS 12.4以降で可能となったデータを直接移行する方法と、従来通りiCloudやiTunesでバックアップを取ってからデータ移行をする方法の2種類があります。

データ移行の手順を解説する前に、まずはそれぞれのデータ移行方法のメリットやデメリットなどについて解説します。
新しいiPhoneにデータ移行するための準備
新しいiPhoneにデータ移行するための準備には、以下の3種類があります。

・iPhone同士直接データ移行する時だけやるべき準備

・iCloud/iTunesにバックアップを取る時だけやるべき準備

・どちらの場合でもやるべき準備

それぞれの準備について順を追って解説するので、必要に応じて参考にしてみてください。

iPhone同士の直接データ移行時にやるべき準備
始めに、iPhoneに直接データ移行する時にやるべき準備について解説します。

Apple IDとパスコードを用意する
新しいiPhoneにデータを直接移行するためには、Apple IDとパスコードを使うことが前提となります。このことから、もしこの2つを覚えていないなら事前に確認しておきましょう。

また、Apple IDが未設定である場合は、新規で登録しておく必要があります。

古いiPhoneのiOSを最新バージョンにアップデートする
データを直接移行するには、古いiPhoneとデータ移行先の新しいiPhoneのどちらもiOS 12.4以上でないといけないので、必要に応じてiOSの古いバージョンを最新のバージョンにアップデートしておきましょう。

アップデートの手順はとても簡単で、「設定」の「一般」をタップしたら、「ソフトウェア・アップデート」をタップしてください。

「ソフトウェア・アップデート」の画面でiOS 12.4以上となっていなければ、「ダウンロードとインストール」をタップし、あとは画面の指示に従えばアップデートは完了です。

従来のバックアップを取るデータ移行時にやるべき準備
従来のデータ移行方法で行うバックアップには、iCloudとiTunesを使う2種類のバックアップ方法があります。それぞれのバックアップの手順を解説するので、従来の方法でデータ移行をする方はやりやすいと思う方を参考にしてみてください。

iCloudでバックアップをとる手順
まずは、iCloudでバックアップをとる手順を解説します。

手順①
Wi-Fiをオンにしておき、「設定」画面でユーザー名をタップします。

手順②
Apple IDの画面が表示されたら「iCloud」をタップし、「iCloudバックアップ」をタップします。

手順③
バックアップ画面で「iCloudバックアップ」をオンにすると、「iCloudバックアップを開始」という確認画面が表示されるので、「OK」をタップします。
バックアップ機能がオンになるまでに数秒ほど時間がかかる場合があるので、そのまま待ちます。

手順④
バックアップ機能がオンになったら、「今すぐバックアップを作成」をタップします。

そうすると、「バックアップを作成中」が表示されるので、そのまま待ちます。

手順⑤
「最後に作成されたバックアップ:バックアップを取った時刻」が表示されたら、バックアップは完了です。

iTunesでバックアップをとる手順
次に、iTunesでバックアップをとる手順を解説します。

手順①
iPhoneと接続する前に、自動同期を停止しておく必要があります。
iTunesを起動したら「編集」を選択し、「設定」を選択します。

手順②
表示された設定画面で「デバイス」を選択し、「iPod、iPhone、およびiPadを自動的に同期しない」にチェックを入れ、「OK」を選択します。

手順③
付属のUSBケーブルとパソコンを接続し、iTunesの左上にあるデバイスマークを選択します。

手順④
表示された概要画面にある「今すぐバックアップ」を選択します。
そうするとバックアップが開始されるので、そのまましばらく待ちます。

手順⑤
画面上にAppleマークが表示されたら、バックアップは完了です。

直接移行時とバックアップデータ移行時の双方でやるべき準備
ここからは、データを直接移行する方法と、iCloud/iTunesのバックアップデータを利用したデータ移行の双方でやっておくべき準備をご紹介します。

新しいiPhoneのiOSを最新バージョンにアップデートする
iPhone XSやiPhone XRなどは初期搭載のアプリケーションがiOS 12.4より古い場合があるので、念のため最新のiOSにアップデートしておくことを推奨します。
新しく購入したiPhoneのiOSを最新のバージョンにアップデートする手順は、次の通りです。

手順①
SIMカードを挿入します。iOS 12.4以上の場合は「データを転送」画面が表示されることがあり、この画面が表示されたら「その他のオプション」を選択します。
もし、「データを転送」画面が表示されない場合は、そのまま次の手順に進みます。

手順②
「Appとデータ」画面で「新しいiPhoneとして設定」もしくは「Appとデータを転送しない」を選択し、指示に従って設定を行います。
ただし、Apple PayやApple Watchなどの設定は行わない方がデータ移行がスムーズであるため、「後で設定する」などの選択肢を選ぶようにしましょう。
他の設定も同様に後で設定すれば問題ありません。

手順③
ホーム画面が表示されたら、設定画面の「一般」をタップし、「ソフトウェア・アップデート」でiOSのアップデートを行います。
詳しい手順は、先述した「古いiPhoneのiOSを最新バージョンにアップデートする」をご覧ください。

手順④
iOSのアップデートが完了したら、工場出荷状態のまっさらなiPhoneにデータ移行をするために、新しいiPhoneを初期化します。
設定画面から「一般」をタップし、「リセット」をタップします。

手順⑤
リセット画面で「すべてのコンテンツと設定を消去」を選択し、パスコードを入力します。

手順⑥
「iPhoneを消去」をタップすると「本当に続けますか?」が表示されるので、もう1度「iPhoneを消去」をタップします。
以上で、新しいiPhoneのiOSのアップデートと初期化は完了です。

LINEなどのアプリの引き継ぎ準備をする
機種変更の際に忘れてはいけないのは、LINEやゲームアプリなどのアカウントの引き継ぎ準備です。

トーク履歴やアカウント情報などアプリを利用するための重要な情報は、iPhone本体ではなくアプリに保存されているため、アカウントの引き継ぎ準備を忘れてしまうと新しいiPhoneへのデータ移行ができなくなってしまいます。

LINEのアカウントの引き継ぎ方法は公式で最新版が紹介されているので、そこで解説されている手順を参考にしてアカウントの引継ぎ準備を進めてください。

【最新版】LINEのアカウントを引き継ぐ方法

ゲームアプリもそれぞれアカウントの引き継ぎ方法が案内されているので、数年分のデータが消えるなどという悲しい状況にならないように、しっかりと確認して準備しておきましょう。

Suicaは古いiPhoneから削除しておく
Apple PayにクレジットカードやSuicaなどを登録している場合は、機種変更の際に改めて登録し直す必要があります。

この時、クレジットカードが登録できるiPhoneは1台のみという縛りは特にないので、古いiPhoneのApple Payから削除しなくても問題ありません。しかし、Suicaが登録できるiPhoneは1台のみとされているので、古いiPhoneのApple Payから削除しておき、新しいiPhoneのApple Payに登録できるようにしておく必要があります。

詳細な手順はSuica公式ページのよくあるご質問で案内されているので、ぜひ参考にしてみてください。

新しいiPhoneにデータを移行する手順
バックアップやアカウントの引き継ぎなど、データ移行のための準備が整ったら、実際にデータを移行していきましょう。

古いiPhoneと新しいiPhone同士で直接データを移行する手順と、iCloudやiTunesを利用したデータ移行の手順をそれぞれ解説します。

新旧のiPhone同士で直接データを移行する手順
まずは、古いiPhoneと新しいiPhone同士で直接データを移行する手順を解説していきます。

手順①
新しいiPhoneにSIMカードを挿入し、電源ボタンを長押ししてiPhone本体を起動しておきます。
もし、新しいiPhoneのiOSを最新バージョンにアップデートすることと初期化が完了していた場合は、改めてSIMカードを挿入する必要はありません。

手順②
古いiPhoneのWi-FiとBluetoothをオンにし、画面ロックを解除して新しいiPhoneのそばに置きます。
Wi-Fiがオフの状態でもデータ移行はできますが、データ移行後に始まるアプリの再ダウンロードの時にモバイルデータ通信を使用してしまう可能性があるので、できる限りWi-Fiはオンにしておきましょう。

手順③
新しいiPhoneの画面に「こんにちは」が表示されたら、画面を上にスワイプする、またはホームボタンをクリックします。
これによって、古いiPhoneに「新しいiPhoneを設定」というクイックスタート画面が表示されたら、Apple IDに間違いがないことを確認して「続ける」をタップします。

もし、古いiPhoneで「新しいiPhoneを設定」が表示されない時は、古いiPhoneを画面ロックして解除すると表示されることが多くあります。

手順④
新しいiPhoneの画面に「ほかのiPhoneを待機中」という表示とともに、青いアニメーションが表示されたら、古いiPhoneに円が表示されるので、その円の中に青いアニメーションが収まるように新しいiPhoneをかざして読み取ります。
アニメーションの読み取りがうまくいかない場合は、円の下にある「手動で認証」をタップすることで、6桁の認証番号の入力による認証が可能です。

手順⑤
新しいiPhoneにパスコード入力画面が表示されたら、古いiPhoneで使用していたパスコードを入力します。

手順⑥
新しいiPhoneでFace IDの設定画面が表示されます。Face IDは後で設定することもできますが、セキュリティ強化のためにもこの時点で設定しておくことを推奨します。

詳細な設定方法は「iPhoneからの情報漏洩や乗っ取りを防ぐロック機能の使い方」の記事で解説しているので、ご覧いただくことで参考になると思います。

手順⑦
新しいiPhoneに「データを転送」画面が表示されたら、「iPhoneから転送」をタップします。

利用規約画面が表示されたら、「同意する」をタップします。

手順⑧
新しいiPhoneで様々な設定の指示が表示されるので、その指示に従って設定を進めていきます。
各種設定が完了すると、古いiPhoneと新しいiPhoneの間でデータの転送が開始されます。
データの転送にかかる時間は人それぞれですが、写真や動画をたくさん保存していた場合は転送時間が長くなる場合があります。

手順⑨
データの転送が完了したら、新しいiPhoneは自動で再起動され、古いiPhoneには「転送が完了しました」画面が表示されます。

手順⑩
新しいiPhoneのホーム画面を表示すると、古いiPhoneにインストールされていたアプリが自動でダウンロードされ、データの移行が完了します。

AirDrop(エアドロップ)痴漢とは? その対処法と予防策3選

電車の中などでiPhoneを触っていると、画面に突然ひわいな画像が表示されたという被害を耳にしたことはないでしょうか?このように、見ず知らずの人に突然不快な画像などを送る迷惑な行為をAirDrop(エアドロップ)痴漢といいます。

AirDrop痴漢は通常の痴漢とは異なり、直接相手の体に触れるわけではなく、誰が痴漢行為を行ったのか特定することが容易ではないため、被害に遭ってもどう対処したら良いか分からず、1人で抱え込んでしまう傾向があります。また、自分がAirDrop痴漢の被害に遭う可能性あることを不安に感じている方もいらっしゃいます。

AirDrop痴漢は特徴を知れば適切に対処することが可能であるため、被害に遭った時の対処法と被害を未然に防ぐための予防策について解説します。

iPhoneユーザーの間で広がるAirDrop痴漢
iPhoneが広く普及するのに伴って、AirDrop痴漢(エアドロップ痴漢)という従来の痴漢とは異なる痴漢行為が増加しています。この痴漢行為に対処する術を身に付けるためにも、AirDropとはどういったものであり、エアドロップ痴漢とはどのような行為であるかを理解しておきましょう。

AirDrop(エアドロップ)とは
AirDrop(エアドロップ)とはiPhoneに搭載されている機能で、近くにいるiPhoneユーザー同士で無線を使うことで手軽に画像や動画を共有することができます。

メールやSNSを使わなくてもファイルの共有が可能であるため、非常に便利な機能です。

AirDrop痴漢とは
AirDrop(エアドロップ)で近くにいるユーザーに写真などを送るには、近くにいる送信相手のデバイスを選ぶという手順を踏む必要があります。この時にデバイスに本名を設定しておくと、エアドロップの画面で他人に自分の名前が知られてしまう可能性があります。

エアドロップ痴漢を働く輩はエアドロップのこの特徴を利用して、異性のものだと考えられるiPhoneにわいせつな画像などを勝手に送る嫌がらせ行為を行います。

また、エアドロップ痴漢の危険性は、嫌がらせ行為だけではありません。エアドロップでデータを共有することができる範囲は約9mであるため、嫌がらせ画像などを送った時の反応で、「このデバイスの持ち主はあの人だ」と本人と名前を特定されてしまう恐れがあります。

さらに、10代や20代など比較的年齢が若い人はTwitterやInstagramなどのSNSも本名で登録していることがあり、その場合は本名を検索することでSNSのアカウントまで特定されてしまうこともあります。

AirDropを利用したその他の迷惑行為
さらに、AirDropを利用した迷惑行為は、痴漢行為だけではありません。他に確認されている迷惑行為として、次に紹介する2つの事例があるので、似たような迷惑行為をされた場合は基本的にファイルを受け入れないようにしましょう。

AirDropナンパ
先ほど述べたように、AirDropの機能を使うことで異性のものであると考えられるiPhoneを探し出すことができるため、それを経由して「○○高校の□□ちゃんだよね。」といったようなメッセージを突然送ってくるAirDropナンパの被害例もあります。

AirDrop勧誘
AirDropは痴漢やナンパだけでなく、勧誘や宣伝を送り付ける手段としても使われています。

エアドロップ勧誘は主に女性がターゲットで、「20代の女性に人気の職種です」などといった宣伝文句で若者を狙う水商売系の勧誘や、「今すぐ1000万円欲しい方!」といった怪しい商材の販売など、多くの勧誘があります。
送られてくる画像にLINEの友達招待用やWebサイトアクセス用のQRコードが添付されているケースもありますが、見ず知らずの人からのQRコードに不用意にアクセスしてはなりません。

AirDrop痴漢の被害者は女性とは限らない
AirDropによる痴漢やナンパというと女性がターゲットだと思われがちですが、被害者が女性だけとは限りません。iPhoneユーザーであるならば、男性も被害に遭う可能性はあります。

AirDrop痴漢はれっきとした犯罪
AirDrop痴漢の被害に遭っても対処の仕方が分からず、1人で抱え込んでしまっているケースがあります。しかし、エアドロップ痴漢はれっきとした犯罪であり、警察に通報することで然るべき罪に問うことができます。このことを知っておいてもらうためにも、AirDrop痴漢がどのような罪に該当するのか解説します。

わいせつ電磁的記録頒布罪
刑法第175条で定められているわいせつ電磁的記録頒布罪は、TwitterなどのSNSでわいせつな画像などを公開した場合や、アダルトダウンロード販売サイトでわいせつ動画を販売した場合などに適用される罪であり、AirDrop痴漢も該当する可能性があります。

この罪が適用された場合、加害者には2年以下の懲役または250万円以下の罰金が課せられます。

迷惑防止条例違反
AirDrop痴漢は、各都道府県が定めている条例違反に該当する可能性があり、実際に兵庫県や大阪府などで、条例違反が適用されることで逮捕者も出ています。

このことから、エアドロップ痴漢はれっきとした犯罪であり、警察に通報することで対処してもらえる可能性は高いといえます。またこれは、安易にAirDrop痴漢を行うと逮捕されて前科がつき、社会的信用を損ねる可能性があるということでもあります。

AiDrop痴漢に遭った時の対処法と未然に防ぐための予防策
ここまでに述べたことで、AirDrop痴漢がどのような行為を指しており、れっきとした犯罪であることをご理解いただけたと思います。そこで次からは、AirDrop痴漢に遭った時の対処法と、被害を未然に防ぐための予防策をお教えします。

警察に通報する
もしAirDrop痴漢の被害に遭った場合は、速やかに警察に通報することを推奨します。先ほど述べた通り、AirDrop痴漢は「わいせつ電磁的記録頒布罪」や「迷惑防止条例違反」などに該当するれっきとした犯罪であり、実際に逮捕された事例もあります。

以上のことから、警察に通報すれば対応してもらえる可能性が高いため、1人で抱え込んで悩まず、まずは警察に通報をするなど具体的な行動を起こしましょう。

AiDrop痴漢を未然に防ぐための予防策3選
AirDrop痴漢は、簡単な設定で被害を未然に防ぐことが可能です。

たとえ警察が対応してくれるとはいっても、最初からAirDrop痴漢の被害に遭わないようにすることが一番なので、次に解説するAirDrop痴漢を未然に防ぐための予防策を実践していただきたいと思います。

iOS13にアップデートする
AirDrop痴漢の被害が増加している現状をうけて、iOS13からは仕様変更によってAirDrop痴漢の対策が施されるようになったため、まだiOS12やそれ以前のバージョンの方はiOS13にアップデートすることを推奨します。

どのような対策が施されたかというと、iOS12まではAirDropによって送られた画像はiPhoneの画面にサムネイル表示されていましたが、iOS13からはテキストで「写真を共有しようとしています」と表示されるのみとなっており、いきなり不快な画像が送られてきて嫌な思いをしなくて済むようになっています。ただし、「受け入れる」を選択すると送られてきた写真が保存されてしまうので、身元が分からない送り主からのデータは安易に受け入れないことが重要です。

iPhoneの名前を変更する
iOS13にアップデートすることに加えて行っておきたい予防策は、iPhoneの名前を変更することです。

iPhoneの名前はAppleアカウントに登録した名前を使うため、AirDropの共有画面であなたのiPhoneは「(あなたの本名)のiPhone」と表示されてしまいます。

このことから、初期設定のままだとあなたの本名が他人に知られてしまう可能性があるとともに、SNS経由などで個人が特定される恐れもあります。さらに、女性だと分かる名前だとAirDrop痴漢の被害に遭いやすいため、名前を変更する時には女性だと思われない名前にすることを推奨します。

名前を変更する手順は非常に簡単で、「設定」画面にある「一般」をタップします。

次に、「情報」をタップします。そして、「情報」画面にある「名前」をタップすることで、名前を変更することができます。

AirDropの設定を変更する
iOS13へのアップデートやiPhoneの名前変更を行っても、AirDropの受信設定が「すべての人」になっていると、望まない写真を受信してしまう可能性があります。

そこで、普段は「受信しない」に設定しておき、必要な時だけ「連絡先のみ」に切り替えることを推奨します。

AirDropの設定は、最初に「設定」画面にある「一般」をタップします。

次に、AirDropをタップ、表示される画面で「受信しない」を選択することで変更することができます。

まとめ
AirDropはメールやSNSなどを利用しなくても情報共有ができる便利なツールであり、正しく使用すれば役に立つものです。しかし、iPhoneユーザーの中にはAirDrop痴漢のように悪用してくる人もいるので、手軽にできる防犯対策としてご紹介した予防策を行っておき、自分の身を守るようにしましょう。

5分でiPhoneの迷惑メールのストレスを0にする方法

iPhoneに届く迷惑メールに悩まされているのなら、この記事があなたの力になれるかもしれません。

多くのiPhoneユーザーは、「メール」という初期搭載アプリで携帯アドレスのメールを送受信しているはずですが、このアプリには迷惑メールのフォルダ分け機能はありません。よって、迷惑メール対策は、各キャリアのサーバにユーザーログインして行いましょう。

またそもそも携帯メールを使わずに済むコミュニケーション方法や、迷惑メールを誰がなんの目的で送信しているかという部分の話もしていきます。

読み終わるころには、あなたのiPhoneが迷惑メールに悩まされることもなくなるでしょう。

メールアドレスを変更する
もっとも強力な方法です。後述しますが、世界中の悪徳業者がいろいろな手段を用いてメールアドレスを収集しており、本人がいくら気をつけても知人の電話帳から自分のメールアドレスが流出する可能性があります。

つまり時間が経つほどそのアドレスは迷惑メールの標的になりやすくなるため、変更することで完全なリセットが可能です。

もちろん新しいアドレスを知人に通知する必要がありますが、その際に知人が指定したアドレスのみを受信する設定だった場合、メール以外の手段でアドレス変更を知らせなければいけません。

【間接的対処】iPhoneへの迷惑メールの影響を減らす方法

無料メールを活用し、キャリアメールの使用を限定する
携帯キャリアのメールアドレス変更は少々手間ですよね。またスマホは基本的にメール着信がユーザーに通知されるため、メールの開封率がパソコンのメールにくらべ高い傾向にあります。だからこそ悪徳業者にとって、携帯キャリアのメールアドレスは美味しいターゲットなのです。

であれば、携帯キャリアのアドレスをあえて使わず、無料で取得できるGmail、Yahoo!メールなどを、携帯メールがわりに使うという手があります。

無料でいくつでも取得できる
アドレス取得の手間はほとんどかかりませんし、保有数の制限は当然ないため、個人で複数のアドレスを持てます。これにより、用途や相手によりアドレスを使い分けることが可能になります。

またいくらでも無料で手に入るため、不要なアドレスを使い捨てしても問題ありません。

パソコンからも送受信できる
パソコンで文字を打つのが得意な人にとっては、見逃せないメリット。パソコンのキーボードで素早く文字を打てます。

またiPhoneそのものが使えない状態でもメールが送受信できます。

iPhoneアプリを使えば、携帯アドレスと同じように使える
ブラウザでサービスにログインする必要はありません。専用のアプリを使うことで、携帯メールと同じように送受信できます。

また「メール」アプリに、取得した無料アドレスのアカウントを追加することもできます。

デフォルトの迷惑メール対策に期待できる
Gmailなど大手の無料メールは、強力な迷惑メールのフィルタリング機能を搭載しています。世界中のユーザーから集められた情報により、特別な設定をすることなく迷惑メールの可能性が高いものを排除してくれます。

LINEなどコミュニケーションできるアプリで代替

そもそも迷惑メールが届くのは、メールアドレスがオフィシャルなものであり、アドレスさえ合致していれば、他人でも送信や受信ができてしまうからです。

家族や友人とメッセージをやりとりするのなら、お互いが認可しあっていなければ通信できない、LINE、カカオトーク、Skypeなどのコミュニケーションツールを使う手があります。

また、Facebookユーザー同士が通信できるメッセンジャーや、海外ではユーザーが非常に多いWhatsAppも頼りになります。さらに、電話番号同士でメールをやりとりできるSMSという選択肢もあります。

なぜ迷惑メールがiPhoneに届くのか
営利目的で大量の迷惑メールが送信されている
俗に言う迷惑メールのうち、純粋に他人に迷惑をかける目的で送信されているものはほぼありません。以下のような、送信者がなんらかの金銭的メリットを得る目的で、大半の迷惑メールは送信されています。

アダルトや出会い系
ドラッグの販売
アフィリエイトのリンク
非合法な仕事の斡旋
ワンクリック詐欺
フィッシング詐欺
そして営利目的とはいっても、通常の方法で売り込むことのできない怪しげなものを大量に拡散しているのが迷惑メールですから、上記のような怪しいメールを受信してしまっても、興味を持たずすぐに破棄すれば問題は起きません。言い替えれば、本文を読み、興味を持ってしまう人がいるかぎり、迷惑メールはなくなりません。

また迷惑メールの送信は、ゾンビパソコンと呼ばれる犯罪者に秘密裏に操られているグループ化されたパソコンにより、常時送信されています。1分間で1000通以上、1日に100万通以上の迷惑メール送信を行うゾンビパソコンのグループも確認されています。

犯罪者にとっては、コストがほぼかからず、送れば送るほど利益になるのですから、迷惑メール送信が完全になくなることは当面ないでしょう。

メールアドレスは収集され、販売されている
それでは迷惑メールを大量に送信する犯罪者は、送信先をどのように確保しているのでしょうか。

インターネット上では、以下のような手段で常にメールアドレスが収集されています。

不正なスマホアプリを本人に気づかないようにインストールさせ、端末内の電話帳ごと盗み取る
あるサービスを利用するために登録されたメールアドレスを他のサービスに流用
手当たりしだいにメールを送り、送信が成功したアドレスのみをリスト化する
インターネット上を巡回し、WEBサイトなどに書き込まれたアドレスをリスト化する
そして収集されたアドレスはリスト化され、そのままインターネット上で販売されてます。アドレスの種類や属性(無料メールor携帯メールなど)によっても価格は変化しますが、一例として1000アドレスで0.5ドル~10ドル、10万アドレスで70ドル~150ドルほどで取引されています。

また正規のサービスに登録したアドレスが、同意した規約の範囲内で別のサービスの情報送信に用いられるケースもあります。

アドレス収集や迷惑メールのパターンなどは、『徹底解剖!迷惑メールの仕組みを全て知り、被害をなくす方法』で詳しく解説しています。

まとめ
iPhoneの迷惑メール対策と、迷惑メールが無尽蔵に送られ続ける仕組みを解説してきましたがいかがでしたか。

将来的にはともかく、しばらくの間は迷惑メールがなくなることはないでしょう。だからこそ、対策と知識を持つことで快適にiPhoneを使うことができるはずです。

 

VPNとは?その基本と無料Wi-Fiを安全に利用する方法

VPNとはいったい何?VPNとは何に使うもの?VPNがあるとセキュリティが向上すると聞いたけれど、それはどういう仕組み?こうしたVPNに関する疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

VPNは第三者による情報の盗み見や改ざんを防ぐための技術として以前からある技術ですが、近年では無料Wi-Fiを安全に利用するための方法としても注目されるようになりました。

この記事では「VPNとは?」という基本的な知識から無料Wi-Fiを利用する方のための安全な利用法、そしてよく登場する用語の解説をまとめました。VPNを理解してセキュリティの確保に役立てられるよう、ぜひ最後までお読みください。

無料Wi-Fi利用時に必須のVPNとは
無料Wi-Fiのリスク
無料Wi-Fiは文字通り無料で利用できるため、現在多くの利用者に浸透しているサービスです。当初は訪日外国人の利便性を向上するために普及した一面がありますが、現在ではノマドワーカーやデータ通信量を節約したい人などにも広く利用されています。

とても便利ではあるのですが、その一方でセキュリティ意識が求められるサービスでもあります。何しろデバイスと無料Wi-Fiのアクセスポイントの間は電波で結ばれていて、同じアクセスポイントの圏内にいる第三者も傍受できる状況にあるので、暗号化などのセキュリティを施していなければ覗き放題になってしまいます。

無料Wi-Fi利用時におけるセキュリティの注意点は、「公衆無線LANの基礎知識|サービス一覧からセキュリティの5原則まで」でも注意喚起していますので、あわせてそちらもお読みください。

無料Wi-Fiサービスを多用する人ほど、VPNを正しく理解して適切なセキュリティを施す必要があると言えるでしょう。

パソコン、スマホのセキュリティを向上するVPNサービス、VPNアプリ
パソコンやスマホなどで無料Wi-Fiに接続するための、主なVPNサービスをご紹介します。

ノートン セキュア VPN
ノートンが提供する、Windows/Mac/Android/iOS用マルチプラットフォームVPNアプリです。銀行間通信レベルの暗号化によってWi-Fi通信の内容を盗み見や改ざんから守ります。

Wi-Fi セキュリティ Hotspot Shield
ノートン同様に各プラットフォーム向けに販売されているVPNアプリです。すでに多くのユーザーを有しており、その機能や使い勝手にも定評があります。

VPN Gate
筑波大学が学術実験の一環として提供しているVPNサービスです。各種設定が必要な無料版と、それらを省いた有料版が用意されています。

VPNとは?を理解するために知っておきたい知識と用語集
VPNの主な種類
VPNとは仮想専用線なので、どのような形で専用線のような仕組みを設けるかによっていくつかの種類があります。その中でもよく採用されているのが、以下の種類です。

・IPsec
IP Security Architectureの略で、通信内容を暗号化する技術、仕組みのことです。仮に通信内容を傍受されたとしても暗号化されているため内容を判読することができず、その効果によってセキュリティを確保します。

・L2TP/IPsec
L2TP/IPsecというのは略称で、正式には「L2TP over IPsec VPN」といいます。VPNにはトンネリングといって仮想の専用線を設けて疑似的に同じネットワークであるように使用できる技術があり、それをL2TPといいます。
ただしL2TPだけだと通信内容が暗号化されないため、暗号化技術であるIPsecと併用することによってトンネリング+暗号化によるセキュリティ向上を図ります。

・PPTP
IPsecと同様、VPNによる通信を行うための方式です。PPTPとはPoint to Point Tunneling Protocolの略で、マイクロソフト社によって提唱されました。そのため、同社のOSであるWindowsとの親和性が高いという特徴があります。

・SSL-VPN
IPsecと同様に暗号化によって通信内容を保護する方式です。IPsecとの違いはSSLというWebサイトで広く用いられている暗号化技術のため特定のソフトなどが必要なく、一般的なWebブラウザがあればすぐに通信可能である点です。

トンネリング
VPNとは仮想の専用線であると言われているように、目に見えない疑似的な専用線を構築することで通信内容の安全を守ります。通信内容のカプセル化という処理によって通信をしている2者間がトンネルで結ばれたような感覚で利用できるようになるため、トンネリングと呼ばれています。

専用線
仮想の専用線であるVPNに対し、インターネット上ではなく物理的に専用の通信回線を引いたものを専用線と言います。セキュリティ的には最も強固になるのは言うまでもありませんが、費用がとても高くなります。

この問題を解決するのがVPNで、インターネット上の通信網を利用していながら第三者による干渉を防ぐため、低コストで専用線に近い使い勝手が実現します。

閉塞網(閉域網)
専用線は特定の利用者だけが利用する通信回線ですが、閉塞網とは同じ通信事業者内という範囲のネットワークのことを指します。例えばNTTの回線を利用しているのであれば、NTTが設けているネットワーク内が閉塞網です。

インターネット上を利用するVPNとは違い、閉塞網の場合はインターネットを利用せず通信事業者の内部ネットワークでVPNを構築するため、暗号化による盗み見対策はインターネットを利用する場合ほど神経質になる必要はありません。

閉塞網を利用したVPNのことをIP-VPNと呼ぶのに対し、インターネット空間を利用したVPNのことをインターネットVPNと呼びます。

まとめ
本来であれば専用線を設けるのが一番かも知れませんが、コストパフォーマンスを考えると誰もが簡単に導入できるものではありません。そこですでにあるインフラを活用してセキュリティを高めようするのがVPNです。

VPNとは?という言葉の意味や基本的な知識から無料Wi-Fiを安全に利用する具体的な方法を解説しましたので、VPNのメリットをいかして今すぐできることからセキュリティの確保を図りましょう。

メールが届かない!その問題を今すぐ解決する7つのチェック項目と解決法

メールが届かないという問題でお困りですか?何度送信してみても、色々と試してみても届かないとなると、その問題解決が長引くにつれて途方に暮れてしまうものです。

しかし、メールが届かないことには必ず何か原因があります。それがユーザーのミスによるものとは限らず、サーバー側の問題であったり迷惑メールと見なされてしまっていることなど、ユーザーには非のない原因も大いに考えられます。

そこでこの記事では、メールが届かないという今の状況を解決するために今すぐチェックするべき7項目から、特に多くのユーザーを悩ませている迷惑メールとの関連、最後には今後メールが届かないという問題を起こさないための設定方法までを解説します。

メールが届かないことでお困りの方は、まず7つのチェック項目から順にお試しください。

メールが届かない問題と迷惑メール設定 [受信時]
メールが届かない原因としてとても多いのが、迷惑メールと見なされてしまい勝手に弾かれてしまうことです。送信されたメールが自分に届かない原因を特定できないという場合は、ここでの解説をもとに原因を突き止めてください。
迷惑メール問題とは
パソコンやスマホなどをお使いの方にとって、迷惑メールと全く無縁ということはほとんどないでしょう。何らかの形で迷惑メールを受信したことがあるのではないかと思います。それほど迷惑メールはあふれており、招かれざる客として日々多くのユーザーを悩ませています。

本来受信するべきメールが大量の迷惑メールに埋もれてしまい誤って削除してしまった、迷惑メールの内容によっては子供の教育上良くないといったようにさまざまな被害報告があります。

そこでメールサーバーを管理する会社やメーラーソフト開発元、セキュリティソフトなどさまざまなアプローチで迷惑メールを撃退する技術が開発され、実装されています。

「大量に届くGmailの迷惑メール対策をパソコン、スマホ別に解説」の記事でも解説していますが、Googleが提供している無料のメールサービス「Gmail」にも迷惑メール対策機能が実装されています。

なぜ正規のメールが迷惑メールと判定されてしまうのか
これだけさまざまなサービスで迷惑メールを撃退する技術が開発されているのに、なぜ正規のメールまで迷惑メールと判定されてしまうのでしょうか。

これには、いくつかの理由があります。メールの中に迷惑メールにありがちなキーワードが含まれている場合や、送信に使用されたサーバーが他の迷惑メール送信に使われたことのあるものでブラックリストに入ってしまっている場合などです。

受信側の事情としては、迷惑メール撃退の設定を厳しくすればするほど迷惑メールが届きにくくなりますが、その分正規のメールまで誤判定されるリスクが高くなります。

迷惑メールさえなければこのような問題は起きないわけですが、今後も迷惑メールがなくなるとは考えにくいので、受信側のチェックや設定の工夫などで対処するしかなさそうです。

2-3.セキュリティソフトの設定を確認
セキュリティソフトには、アンチスパムといって迷惑メールを撃退する機能があります。セキュリティソフトの管理画面でアンチスパム機能を一旦無効化して、それでも届かないかどうか試してみてください。

それで届くようであればセキュリティソフトのアンチスパム機能が原因なので、該当のメールアドレスを受信許可リストに登録すると以後そのメールアドレスからは受信できるようになります。

メールサーバーの設定を確認
レンタルサーバーをご利用の方は、サーバー業者の管理画面をチェックしてみてください。こちらは大手レンタルサーバー「ロリポップ!」の管理画面にある迷惑メール設定画面です。

ここで「迷惑メールの可能性があるものは受信しない」にチェックを入れているがゆえにメールが届かない事態になっている可能性があります。

一旦「受信する」の設定に変更してみて、それでも届かないかどうか試してみてください。それで届くようであれば迷惑メール撃退機能が原因なので、該当のメールアドレスを受信許可リストに登録します。

メーラーソフトの設定を確認
多くのメーラーソフトには、迷惑メールを振り分ける機能があります。その機能が有効になっていると迷惑メールだと認識したメールを自動的に振り分けるため、「届かない」と思い込んでしまう原因になります。

こちらは「Thunderbird」の迷惑メール設定画面です。このように自動的に振り分ける機能にチェックを入れてあると迷惑メールフォルダに振り分けられる可能性があることを認識しておいてください。

メールが届かない問題を今後起こさないようにする方法
メールが届かないということが今後何度も起きないように設定しておく方法を解説します。

ホワイトリストに登録する [受信時]
信頼できる相手であり、常にその相手からのメールが確実に届くようにしておきたい場合は、ホワイトリストへの登録が有効です。ホワイトリストとはブラックリストの反対語で、特定の相手からのメールを常に受信することを明確に設定することができます。

例えば、「ロリポップ!」のホワイトリストは、以下の画面で登録します。「ロリポップ!」では「セーフリスト」という名称になっていますが、ホワイトリストの名称は各社さまざまです。

ほとんどのサーバー管理画面では、このように特定のメールアドレスか特定のドメインで設定することができます。

大きなファイルを送る場合は転送サービスを使う [送信時]
添付ファイルが大きすぎることによってメールが届かないという問題を回避するため、画像や動画、PDFなどサイズが大きくなりがちなファイルを送る場合は添付以外の方法でファイルを送ることをおすすめします。

Dropboxなどクラウドストレージに保存したファイルへのリンクを送る方法や、「宅ふぁいる便」などファイル転送サービスを使うのが有効です。

メールを別のアドレスに転送するように設定する [受信時]
メールサーバーには届いているのにメーラーソフトなどの問題で受信できていないという事態に備えて、重要なメールが届くメールアドレスについては自分で管理している他のメールアドレスにも転送されるように設定しておくことをおすすめします。

例えば、プロバイダードメインのメールアドレスをGmailに転送設定することでGmailの迷惑メールフィルターが余計な迷惑メールをカットしてくれますし、スマホに転送することで重要なメールをすぐに読むことができます。

まとめ
仕事でメールを使っている人はもちろんのこと、プライベートであっても大切なメールが届かないというのはとても不便ですし、「他のメールも届いていないのではないか」と思ってしまうため不安にもなります。

メールが届かないことには、必ず原因があります。この記事では一般的な解決法から迷惑メールと誤判定されてしまっている場合の解決法を解説していますので、メールがと届かないという問題を解決して快適にメールをご利用になれることを願っています。