ノートパソコンのバッテリーを数倍長持ちさせる方法

いつも使っているノートパソコンのバッテリーが切れてしまいました。このように思わぬアクシデントは急にやってきます。

バッテリーが日々劣化しているということには気づいていましたが、ある日急にです。バッテリーが切れてしまうとACアダプターを繋いでも充電することができません。

バッテリーは消耗品なのでいつか寿命がきてしまうのはどうしようもないことです。でも使い方次第でその寿命を延ばすことは十分に可能です。

バッテリーは消耗品
くどいようですがバッテリーは消耗品です。プリンターのインクや車のエンジンオイルなどと同じです。

充電と放電を繰り返すことによって日々パフォーマンスは低下し、消耗されていくのです。消耗品なので、どうしようもなく仕方のないことですが日頃の心がけや使い方次第で寿命が大きくかわるといわています。

日頃の心がけが大事
充電をしながら日常的にノートパソコンを使用するということを繰り返してきました。これはバッテリーのパフォーマンスを落とす大きな原因とされています。

バッテリーが切れてしまったら、もう新しいバッテリーに交換するしかありません。そんな事態にならないように常日頃からの心がけは大事なんです。ちょっとしたポイントを気を付けるだけでも寿命は大きく違ってくるでしょう。

バッテリーの寿命ってどのくらい?
ノートPCのバッテリー寿命は一般的に2年程と言われています。誤った取り扱いを続けているとそれよりも短くなってしまうこともあるようです。

使い方次第で5年程に長持ちさせることも可能です。【バッテリーの購入

バッテリーを長持ちさせる方法
ここで本題のノートパソコン・バッテリーを長持ちさせる方法です。どれもちょっと気を付けるだけでできることなので特別難しいことや面倒なことでなりません。1ずつ見ていきましょう。

充電しながらの使用は絶対にダメ
充電しながらノートパソコンを使うのは一番駄目なことといわれています。バッテリーに負荷がかかってしまうのです。

電源コンセントにさしたままにしておくと100%になったら充電完了なので、そこで一旦自動的に充電がストップされます。その後、少し使っては充電→充電完了→充電→充電完了→また充電と小さなサイクルで繰り返されるのです。

これってバッテリーにとって、とっても負担がかかることでそれが結果的に劣化へとつながっていきます。充電を繰り返しすることによる負荷の劣化です。これを避けるためにはパソコンを使っていない時間に充電すればいいかと思います。

高温になる場所を避ける
特に気を付けなければならないのは、ノートパソコンを車に積んで移動する場合です。炎天下の中、車内に放置するとバッテリーにとって好ましくない状態になってしまいます。

だいたい40度を超えたあたりからバッテリーの劣化が進行していきます。夏場の車内は40度という温度はすぐに超えてしまいますから、特に夏場はバッテリーに気を配った方がいいといえるでしょう。

バッテリーにとって最適な場所は、直射日光が当たらず涼しい所です。さらに風通しが良ければ言うことなしでしょう。あとはやはり機械ですから、できるだけ湿気は避けるようにしたいところです。

バッテリーの種類によって使い分ける
バッテリーの種類は2種類あります。「リチウムイオンバッテリー / 表記… Li-ion」と「ニッケル水素バッテリー / 表記… Ni-MH」です。

最近のノートパソコンはほとんどはリチウムイオンバッテリーを採用していると認識しておけばいいでしょう。気になる場合は、バッテリーを外して、バッテリー側の表記で確認できるので確認してみて下さい。

リチウムイオンバッテリー / Li-ion
現在出回っているほとんどのノートパソコンがこちらのバッテリーに当てはまるといわれています。バッテリーを長持ちさせるためのポイントとなるのが「充電しながら使用しない」「高温になる場所を避ける」ということですが、リチウムイオンバッテリーであれば「100%まで充電しない」「0%まで使い切らない」というのを気を付けることも寿命をのばすためのポイントです。

そこで推奨されているのが「80%まで充電して30%まで使う」→「80%まで充電して30%まで使う」→その繰り返しというサイクルです。おそらくこれがベストの充電方法となるでしょう。

でも、いくらバッテリー持ちが良くなるからってその為に毎回、毎回充電の量を見ながら充電したり充電しなかったりというのは正直めんどうですよね。手間がかかりそうですし、そんなに丁寧に充電をしている人はそうそういないかと思います。

これについては、80%充電の設定をしてくれるソフトや機能が存在するようです。

ちなみにWindows10では「バッテリー節約機能」という充電設定機能が搭載されています。80%充電の設定はできないようですが、バッテリーが任意の値を下回ったら節約機能を自動的にオンにできるという機能内容になるので気になる場合は活用してみるのもいいかと思います。(5%単位で設定可能)

ニッケル水素バッテリー / Ni-MH
ニッケル水素バッテリーは先ほどのリチウムイオンバッテリーと取り扱い方法が異なります。

こちらは100%まで充電したら充電をやめて、「0%まで使い切ったら100%まで充電」→「0%まで使い切ったら100%まで充電」→その繰り返しというサイクルが推奨されています。最大まで充電し最大まで使い切るという方法です。

リチウムイオンバッテリーのように「30%まで使う→80%まで充電」というサイクルで使用すると、ニッケル水素バッテリーでは中途半端な残量を内部記憶してしまい、30%でバッテリー切れを起こしてしまうという状態になってしまいます。

まだ30%残量があるのに、0%程の数値だと内部で認識されて記憶されてしまうのです。

しかも気を付けたいのが一度記憶したメモリは復旧しないということです。これをメモリ効果といいます。使用しているノートパソコンがこのニッケル水素バッテリーだった場合は100%まで充電して使い切る、これが鉄則です。

古いもので比較的安価なノートパソコンに使用されていることがあるようなので、使用するノートパソコンのバッテリーがニッケル水素バッテリーだった場合は気をつける必要があります。

消費電力をできるだけ抑える
消費電力を節約するということは、当たり前のようですがバッテリーの節約へとつながります。

ノートパソコンの画面の明るさを不快にならない範囲にできるだけ抑えるといいでしょう。塵も積もれば山となるといいますし、不要なソフトをアンインストールしたり停止させとくというのも微量ですが効果ありです。

USBも使用していないものがあればできるだけ外すように心がけたいところです。

寝る時は充電を外す
これはリチウムイオンバッテリーの場合はとくに言えることです。過度な充電をしないためにも寝る時に充電するのはできるだけ控えておきましょう。

パソコンを長く使用しない場合も充電のコンセントが外れていることをしっかりと確認しておくのがポイントです。

バッテリーを外して使用する場合は?
ノートパソコンは、バッテリーを外して使用することもできます。ただし、その場合もちょっとしたポイントを押さえておくだけでバッテリーの寿命を延ばすこととなります。

バッテリーを外して使う場合は残量50%
バッテリーを外して、どこかに保管してパソコンを使用する場合は残量50%が最も劣化を防ぐバッテリー容量といわれています。100%では好ましくはないですし、0%に近くても劣化が進行していきます。

ただしバッテリーの寿命が完全に切れてしまった場合は仕方がないので、直射日光を避けてできるだけ風通しの良い場所にバッテリーを保管しておくのがベストです。

長期間外して保管する場合
何度もいうようですが、バッテリーは消耗品ですから使用していない状態で外しているだけでも次第に劣化が進行していきます。現状維持はできないものと考えていた方がいいかもしれません。

半年以上放置したバッテリーは、取り付けても使えなくなる場合があるのですから。

バッテリーを常に外してパソコンで使用する場合は、半年に一度はバッテリーの残量をチェックして50%の残量を維持すると断然持ちが違うといわれます。

バッテリーは外さない方が良い?
このように、バッテリーを外してもメンテナンスを心がけていればある程度の劣化を防ぐことはできます。しかし、これはノートパソコンの種類にもよります。最近のノートパソコンはバッテリーを装着して使用することが前提で作られているからです。

このようなノートパソコンはバッテリーを装着していることで本体の劣化や衝撃・湿気の防止などにもつながっているので、バッテリーを外して使用するのが一概に正解とも言い切れません。

まとめ
今回はバッテリーを数倍長持ちさせる方法でした。普段何気なく使っているノートパソコンのバッテリーですが、ちょっとしたポイントを押さえておくことでバッテリーを数倍長持ちさせることが可能です。

デジタル生活で活躍するバッテリの劣化はなぜ起こるの?

さて、二次電池は、充放電を繰り返すうちに、だんだん使える時間が短くなっていきますが、実はその理由は電池の種類によって異なります。したがって対策も異なります。

●鉛蓄電池
鉛蓄電池では、放電することによって、電極そのものが劣化する。正極側の電極は、放電により、はがれ落ちます(脱落する)。また、負極側では、鉛の表面が白色硫酸鉛という化合物になるサルフェーションという現象が起こり、電極自体の表面積が減ります。硫酸鉛は電気を通さず抵抗となり、また溶解度が低いため金属鉛が充放電のサイクルに戻らないため、発電効率が著しく低下します。

サルフェーションを急速に進行させるのが、過放電です。放置しておいても、勝手に発生する自己放電によっても反応は進行していきます。車に長期間乗らずに放置していると、バッテリがあがってしまい、充電ができなくなるのも、このためです。完全に放電しきるまえに充電することが、鉛蓄電池を長持ちさせるためには重要なのです。

●ニッケル水素電池(ニッケル・カドミウム電池)
ニッケル・カドミウム電池の負極に使用するカドミウムが有害な重金属であるため、代替品として負極に水素吸蔵合金を使用したのがニッケル水素電池です。したがって、この2つは同じような特徴をもっています。

これらの電池の劣化における特徴は、「メモリ効果」と呼ばれる現象です。バッテリを完全に使い切らず途中から再充電すると、前回の充電ポイントで大きく放電電圧が低下する現象です。「浅い深度の放電を受けた経歴を記憶(メモリ)」しているように見えるのでそう呼ばれています。
同じぐらい放電したところからの再充電を繰り返していると、この傾向は顕著になります。結果的に、再充電ポイントを超えても放電を継続する時に電圧が急降下します。機器側のバッテリ容量検知は放電電圧で判定しているため、電圧の急降下により「バッテリ切れ」と判定されるようになります。

メモリ効果が発生する原因は、実はよく分かっていませんが、再充電時に放電不可能な物質が蓄積していく、電極に使用している金属の合金が生成され、充放電サイクルに戻らなくなるなど、いくつかの説があります。

原因ははっきりしませんが、現象の解決には、「深い放電」(バッテリを完全に使い切るまでの放電)が有効なことが分かっています。最近の製品では、充電器そのものに、充電前に一度バッテリを完全に使い切るまで放電する「リフレッシュ機能」がついているものも多くみられます。
また、ニッカド電池やニッケル水素電池、特に後者では、放置しておくだけで特に機器類を使用しなくても放電する「自己放電」が比較的大きいという特徴があります。満充電の状態で放置し、少しだけ使ってはまた充電するような使い方では、再充電ポイントが高くなりやすく、すぐに使えなくなってしまいます。

劣化を防ぐためには、自己放電によるメモリ効果と容量低下を防ぐため、充電せずカラの状態で置くことが望ましいです。ただし、その場合いざ使用する時に、長時間の充電が必要になるというデメリットもあります。
最近の製品は、自己放電を抑えると同時にわずかに電圧を高めています。自己放電が抑えられているため、充電状態で保存していても容量低下が起こりにくくなっています。また、電圧は、メモリ効果による電圧の降下が起こっても機器の検知ポイントを上回るように設定されており、機器の動作に対してメモリ効果の影響を受けにくくなっています。

●リチウムイオン電池
ニッケル水素電池・ニッカド電池と比べたリチウムイオン電池の大きな特徴は、「メモリ効果がない」ことです。最近の携帯電話やパソコンのバッテリの多くが、リチウムイオン電池に置き換わっています。しかし、バッテリを使い続けているうちに、どんどんバッテリの持続時間が短くなっていくのが事実です。リチウムイオンバッテリの容量が減るのには、大きく3つの原因があります。

1つめの原因は、電極自体の劣化です。負極材料として使用されている炭素の分子構造が徐々に変化することで、炭素内に収められるリチウムイオンの量が減ります。この変化は熱によって加速され、また充電されている状態でも加速されます。
例えば、携帯電話を自宅で毎晩充電器に載せるような使い方をしていると、バッテリはほぼ常に満充電状態になります。この状態で暑い屋外に外出したり、車のダッシュボードに放置したりすると、バッテリの劣化は急速に進行します。
また、充電量30%以下・保存温度15℃以下であれば、1年間の保存でも数%の容量劣化で収まりますが、満充電・45℃で保存すると、6ヶ月間の保管で60%程度の容量レベルにまで劣化するという調査結果もあるそうです。

2つめの原因は、バッテリパックに内蔵された調整用コンピュータです。リチウムイオンバッテリは充電時の電流・電圧を細かくコントロールする必要があるため、過充電・過放電を防止するためのコンピュータがバッテリパックに内蔵されています。充放電を繰り返しているうちにコンピュータの精度に狂いが生じ、実際にはまだ充電できる状態で充電が止まってしまうことがあります。この現象は、バッテリの完全放電によって調整できますが、放電しすぎで過放電(放電しすぎて電圧を加えても、充電のための化学反応が発生しない状態)にならないように注意が必要です。

3つめの原因は、バッテリパック内のセルバランスの崩れです。携帯電話のような小さいバッテリでは、バッテリパック内には1つのセルしかないのであまり問題になりませんが、ノートパソコンなどの大容量のバッテリに内蔵されているセルによって、同じ時間使用していても「バッテリ切れ」が表示された時点での放電量に差がでてきます。

バッテリの充電器は、セルのうち1つが満充電になると「充電完了」と判断して、充電を終了します。そのため全体としてみれば満充電ができていない状態となります。

充放電を繰り返すたびにセルバランスの崩れは大きくなっていくため、全体として容量が低下するようにみえます。できるだけ充電回数を少なくする使い方をすることが劣化を防ぐためのポイントになります。

■ 今後のエコ消費のためのアドバイス
まとめると、リチウムイオンバッテリの劣化を防ぐためには、充電回数をできるだけ少なくするために、できるだけ使ってから一気に充電します。また、長期間使わない場合は「電池の充電量を50〜80%程度まで減らして」「高温にならないところ」で保管することが重要です。

 電池の種類別に、劣化の仕組みと長持ちさせるためのコツをみてきましたが、注意して使用しても、電極や電解液の経年劣化による性能低下は避けられません。バッテリの持ちや充電にかかる時間をよく見て、適切な時期に交換しましょう。

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リチウムイオン電池の寿命を長持ちさせる具体的な方法

長期間スマホやノートパソコンを使用しない場合は、ある程度バッテリー残量を減らし、バッテリーを本体から外した状態で、高温にならない涼しい場所で保管するとよい。例えば、Appleは「ノートブックコンピュータを6か月以上使わない時は、バッテリーを50%充電した状態で保管する方法をお勧めします」とHPで説明している。各メーカーによって、長期保管の場合の説明は若干異なり、いずれが正解とは言いづらいところがある。使用している製品に関する説明書などを確認してみるとよいだろう。

高温状態だとバッテリーの劣化が激しい
フル充電に近いほどバッテリーは劣化しやすい
充電・放電を繰り返すことで劣化していく
ただし、どの程度の充電と放電を繰り返すのかによって大きく影響されるため、単純に充電と放電を繰り返す回数を計測することはあまり意味がない
つまり、残量を考慮することなく「500回使うと60%まで劣化する」というようなことは言えない

たしかに、リチウムイオン電池にはメモリー効果がほぼないことや空にしたままの状態だと過放電になりうるといった観点からは、バッテリーを空にしてから充電したからといって長持ちするとは言えない。

したがって、スマホやノートパソコンの一般的なユーザに対してリチウムイオン電池の寿命を長持ちさせる方法として提示できるのは、「高温ではない状態で、かつ、あまり充電されていない状態で機器を利用する」という方法だ。

とは言うものの、そのような使い方は現実的ではないだろう。ほとんどのユーザにオススメできるのは「外出時は普通に使って、自宅では普通に充電し、会社などでは必要に応じて充電する」という方法だ。身も蓋もない結論だが、要はあまり高熱になるような使い方を避けつつ、適度に充電して、普通にスマホやノートパソコンを使えばよいということだ。

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リチウムイオン電池の寿命が短くなるケース

では、どのような場合にリチウムイオン電池の寿命が短くなるのだろうか?

TDKがバッテリー劣化に関して解説した記事によると、リチウムイオン電池の寿命が短くなるのは以下の3つの場合だ。

1.電極自体が劣化する場合
2.バッテリーパックに内蔵された調整用コンピュータの精度に狂いが発生する場合
3.バッテリーパック内のセルバランスが崩れる場合
それぞれの場合について簡単に説明する。

なお、リチウムイオン電池にはメモリー効果はほぼ無いと考えられており、ニッケル水素電池やニッカド電池のように継ぎ足し充電によって寿命が短くなることはないと言ってよい(寿命が短くなるという表現は不正確だが、ここでは説明を省略する)。

1. 電極自体が劣化する場合
電池の電極は、熱を加えられることや充電されることで劣化していく。

したがって、夏場に車のダッシュボードに放置しているような場合、バッテリーの劣化が急速に進む。

また、残量がある状態での充電する場合や職場や家庭内で常に充電する場合のように頻繁に充電を行うことでもバッテリーの劣化が進行する。

2. バッテリーパックに内蔵された調整用コンピュータの精度に狂いが発生する場合
まず、「過充電」と「過放電」について簡単に説明する。

  • バッテリーをフル充電した後に充電し続けた状態が「過充電」。過充電状態のままでは、バッテリーが劣化してしまう。
  • また逆に、電池残量が0%のまま長期間放置しておくと「過放電」状態となり、充電することができなくなる場合がある。最近では、小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワから帰還する際にバッテリーの一部が充電能力を失った事例が記憶に新しい。

このような過充電と過放電を防止するために、スマホなどに使われているバッテリーの内部には調整用のコンピュータが搭載されている。よって、通常の利用方法では過充電・過放電に陥ることはまず無い。

しかし、普段、スマホなどを使っていると次第にこのコンピュータの精度に狂いが発生し、フル充電することができなくなる場合がある。

この場合には、フル充電状態から一度完全に放電して電池残量を0%にすることでコンピュータを再調整できる(もちろん、過放電に注意しなければならない)。

3. バッテリーパック内のセルバランスが崩れる場合
リチウムイオンバッテリー内部はセルと呼ばれる小部屋に分かれている。セルが1つの電池で、バッテリーはそれらが複数個まとめられているモノだと考えれば分かりやすいだろう。

セルのうち1つがフル充電されると、充電器は他のセルがフル充電されていなくても充電完了と判断し充電を終了する。セルごとにフル充電されるタイミングが異なるのは、セルごとに放電するスピードが微妙に異なるため。それゆえ、充電と放電を繰り返すことで、次第にセル同士のバランスが崩れていくことになる。

段階別 熱くなったスマホを冷やす3つの手順

手順① 充電を中止する
ながら充電を含めて、充電中に熱を持っていると思われる場合は充電を中止してください。これで少なくともバッテリーからの発熱を抑えることができます。

ながら充電をしている場合は、スマホの使用も中止してください。

手順② スマホの電源をオフにする
充電を中止したら、次にスマホの電源をオフにします。これでバッテリーからの発熱、そして本体内からの発熱を食い止めることができます。

一旦電源を切ることで本来内のキャッシュがクリアされるため、発熱の原因になっていた負荷の高いアプリなども動作が止まり、再起動後の発熱リスクを軽減することにもなります。

手順③ ケース、カバーを外す
発熱を食い止めたら、次は放熱です。最近は本体にケースやカバーを付けている人が多く、それが熱の放出を妨げている場合があります。液晶画面に保護フィルムを付けているのも同様ですが、フィルムは一度剥がすと使い物にならないこともあるので、まずは着脱可能なケースやカバーを外して放熱を促進してください。

逆効果なのでやってはいけない「冷却方法」
1.冷蔵庫または冷凍庫に入れる
熱がこもった状態を一刻も早く改善するにはスマホを冷蔵庫や冷凍庫に入れて冷やすのが効果的だと思いがちですが、これは逆効果です。

確かに熱を一気に下げることはできるのですが、急激な温度変化によって本体内に結露が発生してしまい端末が水没したことと同じ状態になってしまいます。

しかも防水機能の高いスマホだと逆に本体内に発生してしまった結露が外に出にくいため、より故障のリスクが高くなります。

2.水につける
防水機能のあるスマホであれば水につければ一気に冷やせるのではないかというのも、頭に浮かびやすい「冷却方法」です。これも急激な温度変化で結露の原因になることや、防水機能があると言っても購入時の防水能力が保たれているとは限らないのでおすすめはできません。

熱を冷やすためにやったことが重大な故障の原因になるのは本末転倒です。スマホの冷却は「水冷」ではなく「空冷」が基本です。

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スマホが熱くなると起こりうる問題

1.熱くなったスマホを放置するとどうなる?
スマホは高性能な端末であるがゆえに、タフな使い方をしていると熱を持つことは多くのユーザーが認識しているところです。そのため「熱くらい出るのが普通」と思っていることが多く、あまり深く考えずそのまま使うケースも多く見られます。

また、スマホをケースに入れている場合は本体からの熱が手に伝わりにくいため発熱に気づかない、もしくは本当の熱が伝わらず気づきにくい部分もあります。

しかし、スマホが一定以上の熱を持ち続けることは普通なことではなく、本体内で何かが起きているという認識を持つことが重要です。45度でもバッテリーに影響が出るのですから、人間の感覚では大したことではないと思える熱であっても看過できません。

2.熱暴走
CPUが熱によって動作停止してしまう現象を「熱暴走」といいます。本体がフリーズして操作を受け付けなくなる場合や、意図しない再起動などが頻発すると熱暴走の可能性が疑われます。

熱暴走が起き、フリーズしてしまい再起動すると、操作中のアプリで保存していないデータなどは失われてしまいます。

3.バッテリーの劣化
スマホなどの端末に採用されているリチウムイオン電池には、熱に弱い特性があります。スマホ本体の熱が加わり続けているとバッテリーの劣化が進み、充電容量が少なくなります。

バッテリーの持ちが悪くなったとお感じの場合、その原因のひとつにスマホの熱が関係しているかも知れません。

4.本体の故障
スマホは精密部品の塊のようなデバイスですが、全ての部品が熱に強いとは限りません。小型化、軽量化が進んだ結果として発熱する部品と熱に弱い部品が近くに配置されている可能性もあり、これが熱による本体故障のリスクを高める可能性があります。

5.発火や火傷など重大な事故の恐れ
稀ではありますが、スマホが手で触れないほど熱くなることもあります。うかつに触ってしまうと火傷をする危険がありますし、さらに温度が高くなると発火やバッテリーの破裂など重大な事故につながる恐れがあります。

こうなるとスマホ本体の故障だけでは済まなくなるので、直ちに使用を中止してメーカーや携帯キャリアの修理窓口に相談してください。

 

スマホが熱くなる原因に心当たりがない場合の対処法

1.スマホが熱くなる現象について
スマホが熱くなるには、いくつかの原因があります。そのうちの1つだけが原因である場合もありますが、複数の原因が重なっていることもあります。

スマホが熱を持った状態を放置しているとバッテリーの劣化や本体の故障を招くと言われていますが、それでは「スマホが熱い」というのは何度以上が危険なのでしょうか。

スマホ本体を構成しているCPUなどの基幹部品は発熱源でもありますが、よほどの高温にならない限り性能への影響は少ないとされています。一般的にパソコンやスマホの基幹部品は100度になっても熱が原因で故障することはないようです。

最も熱の影響を受けるのは、バッテリーです。ほとんどのバッテリーはリチウムイオン電池を採用しており、このリチウムイオン電池が熱に弱い特性を持っているからです。

環境対応車普及方策検討会という団体がまとめた、温度がリチウムイオン電池に与える影響をまとめた資料によると45度でもバッテリーの劣化が進むと報告されています。

45度というと人間の手で触れても「少し熱を持っている」という程度の温度ですが、この温度でも長時間続くと少なからず影響が出てくるということです。

iPhoneやXperiaなど代表的な端末の説明書にも、おおむね40度や45度といった保管場所の温度上限が記載されています。このことを考えても40~45度の状態を長時間続けているとバッテリー劣化の原因になると見て良いでしょう。
2.スマホが熱くなる5つの理由
充電方法の問題
スマホを充電したまま通話やネット通信をすることを「ながら充電」といいます。ながら充電はバッテリーへの負荷が高いため発熱しやすく、同じくバッテリーへの負荷が高い急速充電と並んでスマホが熱くなるポピュラーな原因として知られています。バッテリーの劣化
バッテリーが劣化してくるとキャパシティが少なくなってくるため、放電と充電を頻繁に繰り返すことになります。その結果、バッテリーへの負荷が掛かってバッテリーの熱がスマホの温度を上げてしまいます。

アプリの負荷が高い
ゲームなど微細なグラフィックやアニメーションを多用するアプリの使用や動画の再生。また使用中のアプリだけでなく、バックグラウンドで動作しているアプリを含めて動作の負荷が高いとそれだけCPUから発生する熱がスマホ本体を熱くする原因となります。

スマホを長時間使っている
長時間使用していると熱を持つのはスマホだけでなくパソコンも同様ですが、パソコンにはCPUファンなど冷却装置があります。スマホは小型化するためにこうした装置がなく、長時間の使用で内部からの熱が放出されず溜まってしまうとスマホが熱くなります。

また、防水性に優れた端末ほど機密性の高さゆえに内部の熱が放出されず、熱くなるのに拍車を掛けてしまいます。

スマホが置かれている場所の問題
そもそも高温の場所に置いていると、その熱がスマホを熱くします。直射日光が当たる場所や夏の車内など、スマホが放熱できない場所に置いていると熱を持ったままになってしまいます。

また、電波が不安定な場所に置いていると電波を探すことによる負荷が掛かるので、それが熱の原因になることもあります。

3.熱くなる原因に心当たりがない場合の対処法
ここで解説したような原因に心当たりがなく、普通に使っているだけで異常に熱いと感じる場合は、本体の故障や不具合かも知れません。その場合はスマホのメーカーもしくは契約している携帯キャリアのショップなどに相談してみてください。