ノートパソコンのバッテリーを数倍長持ちさせる方法

いつも使っているノートパソコンのバッテリーが切れてしまいました。このように思わぬアクシデントは急にやってきます。

バッテリーが日々劣化しているということには気づいていましたが、ある日急にです。バッテリーが切れてしまうとACアダプターを繋いでも充電することができません。

バッテリーは消耗品なのでいつか寿命がきてしまうのはどうしようもないことです。でも使い方次第でその寿命を延ばすことは十分に可能です。

バッテリーは消耗品
くどいようですがバッテリーは消耗品です。プリンターのインクや車のエンジンオイルなどと同じです。

充電と放電を繰り返すことによって日々パフォーマンスは低下し、消耗されていくのです。消耗品なので、どうしようもなく仕方のないことですが日頃の心がけや使い方次第で寿命が大きくかわるといわています。

日頃の心がけが大事
充電をしながら日常的にノートパソコンを使用するということを繰り返してきました。これはバッテリーのパフォーマンスを落とす大きな原因とされています。

バッテリーが切れてしまったら、もう新しいバッテリーに交換するしかありません。そんな事態にならないように常日頃からの心がけは大事なんです。ちょっとしたポイントを気を付けるだけでも寿命は大きく違ってくるでしょう。

バッテリーの寿命ってどのくらい?
ノートPCのバッテリー寿命は一般的に2年程と言われています。誤った取り扱いを続けているとそれよりも短くなってしまうこともあるようです。

使い方次第で5年程に長持ちさせることも可能です。【バッテリーの購入

バッテリーを長持ちさせる方法
ここで本題のノートパソコン・バッテリーを長持ちさせる方法です。どれもちょっと気を付けるだけでできることなので特別難しいことや面倒なことでなりません。1ずつ見ていきましょう。

充電しながらの使用は絶対にダメ
充電しながらノートパソコンを使うのは一番駄目なことといわれています。バッテリーに負荷がかかってしまうのです。

電源コンセントにさしたままにしておくと100%になったら充電完了なので、そこで一旦自動的に充電がストップされます。その後、少し使っては充電→充電完了→充電→充電完了→また充電と小さなサイクルで繰り返されるのです。

これってバッテリーにとって、とっても負担がかかることでそれが結果的に劣化へとつながっていきます。充電を繰り返しすることによる負荷の劣化です。これを避けるためにはパソコンを使っていない時間に充電すればいいかと思います。

高温になる場所を避ける
特に気を付けなければならないのは、ノートパソコンを車に積んで移動する場合です。炎天下の中、車内に放置するとバッテリーにとって好ましくない状態になってしまいます。

だいたい40度を超えたあたりからバッテリーの劣化が進行していきます。夏場の車内は40度という温度はすぐに超えてしまいますから、特に夏場はバッテリーに気を配った方がいいといえるでしょう。

バッテリーにとって最適な場所は、直射日光が当たらず涼しい所です。さらに風通しが良ければ言うことなしでしょう。あとはやはり機械ですから、できるだけ湿気は避けるようにしたいところです。

バッテリーの種類によって使い分ける
バッテリーの種類は2種類あります。「リチウムイオンバッテリー / 表記… Li-ion」と「ニッケル水素バッテリー / 表記… Ni-MH」です。

最近のノートパソコンはほとんどはリチウムイオンバッテリーを採用していると認識しておけばいいでしょう。気になる場合は、バッテリーを外して、バッテリー側の表記で確認できるので確認してみて下さい。

リチウムイオンバッテリー / Li-ion
現在出回っているほとんどのノートパソコンがこちらのバッテリーに当てはまるといわれています。バッテリーを長持ちさせるためのポイントとなるのが「充電しながら使用しない」「高温になる場所を避ける」ということですが、リチウムイオンバッテリーであれば「100%まで充電しない」「0%まで使い切らない」というのを気を付けることも寿命をのばすためのポイントです。

そこで推奨されているのが「80%まで充電して30%まで使う」→「80%まで充電して30%まで使う」→その繰り返しというサイクルです。おそらくこれがベストの充電方法となるでしょう。

でも、いくらバッテリー持ちが良くなるからってその為に毎回、毎回充電の量を見ながら充電したり充電しなかったりというのは正直めんどうですよね。手間がかかりそうですし、そんなに丁寧に充電をしている人はそうそういないかと思います。

これについては、80%充電の設定をしてくれるソフトや機能が存在するようです。

ちなみにWindows10では「バッテリー節約機能」という充電設定機能が搭載されています。80%充電の設定はできないようですが、バッテリーが任意の値を下回ったら節約機能を自動的にオンにできるという機能内容になるので気になる場合は活用してみるのもいいかと思います。(5%単位で設定可能)

ニッケル水素バッテリー / Ni-MH
ニッケル水素バッテリーは先ほどのリチウムイオンバッテリーと取り扱い方法が異なります。

こちらは100%まで充電したら充電をやめて、「0%まで使い切ったら100%まで充電」→「0%まで使い切ったら100%まで充電」→その繰り返しというサイクルが推奨されています。最大まで充電し最大まで使い切るという方法です。

リチウムイオンバッテリーのように「30%まで使う→80%まで充電」というサイクルで使用すると、ニッケル水素バッテリーでは中途半端な残量を内部記憶してしまい、30%でバッテリー切れを起こしてしまうという状態になってしまいます。

まだ30%残量があるのに、0%程の数値だと内部で認識されて記憶されてしまうのです。

しかも気を付けたいのが一度記憶したメモリは復旧しないということです。これをメモリ効果といいます。使用しているノートパソコンがこのニッケル水素バッテリーだった場合は100%まで充電して使い切る、これが鉄則です。

古いもので比較的安価なノートパソコンに使用されていることがあるようなので、使用するノートパソコンのバッテリーがニッケル水素バッテリーだった場合は気をつける必要があります。

消費電力をできるだけ抑える
消費電力を節約するということは、当たり前のようですがバッテリーの節約へとつながります。

ノートパソコンの画面の明るさを不快にならない範囲にできるだけ抑えるといいでしょう。塵も積もれば山となるといいますし、不要なソフトをアンインストールしたり停止させとくというのも微量ですが効果ありです。

USBも使用していないものがあればできるだけ外すように心がけたいところです。

寝る時は充電を外す
これはリチウムイオンバッテリーの場合はとくに言えることです。過度な充電をしないためにも寝る時に充電するのはできるだけ控えておきましょう。

パソコンを長く使用しない場合も充電のコンセントが外れていることをしっかりと確認しておくのがポイントです。

バッテリーを外して使用する場合は?
ノートパソコンは、バッテリーを外して使用することもできます。ただし、その場合もちょっとしたポイントを押さえておくだけでバッテリーの寿命を延ばすこととなります。

バッテリーを外して使う場合は残量50%
バッテリーを外して、どこかに保管してパソコンを使用する場合は残量50%が最も劣化を防ぐバッテリー容量といわれています。100%では好ましくはないですし、0%に近くても劣化が進行していきます。

ただしバッテリーの寿命が完全に切れてしまった場合は仕方がないので、直射日光を避けてできるだけ風通しの良い場所にバッテリーを保管しておくのがベストです。

長期間外して保管する場合
何度もいうようですが、バッテリーは消耗品ですから使用していない状態で外しているだけでも次第に劣化が進行していきます。現状維持はできないものと考えていた方がいいかもしれません。

半年以上放置したバッテリーは、取り付けても使えなくなる場合があるのですから。

バッテリーを常に外してパソコンで使用する場合は、半年に一度はバッテリーの残量をチェックして50%の残量を維持すると断然持ちが違うといわれます。

バッテリーは外さない方が良い?
このように、バッテリーを外してもメンテナンスを心がけていればある程度の劣化を防ぐことはできます。しかし、これはノートパソコンの種類にもよります。最近のノートパソコンはバッテリーを装着して使用することが前提で作られているからです。

このようなノートパソコンはバッテリーを装着していることで本体の劣化や衝撃・湿気の防止などにもつながっているので、バッテリーを外して使用するのが一概に正解とも言い切れません。

まとめ
今回はバッテリーを数倍長持ちさせる方法でした。普段何気なく使っているノートパソコンのバッテリーですが、ちょっとしたポイントを押さえておくことでバッテリーを数倍長持ちさせることが可能です。